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部署を超えて“好き”でつながる
今年スタートした「部活動」の中身とは?

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  • 2017年10月30日

学生時代の部活動を通じ、生涯の友人と出会ったという人は少なくないのではないでしょうか。同じ趣味嗜好を持つ仲間との交流は人生を豊かなものにしてくれます。また、一つの目標に向かい、互いに協力し合う中でコミュニケーション能力が磨かれるなど、得られることも多いものです。
「これを会社組織に取り入れない手はない!」と、リクルート住まいカンパニー(以下、RSC)では、2017年6月から社内における「部活動」を開始しました。

タテ・ヨコ・ナナメの横断的なつながりが組織活性につながる

そもそもなぜ、部活動を導入することになったのでしょうか? 部活動の発起人であり運営事務局の永橋知子さんに話をききました。

永橋さん 部活動は独自アイデアではなく、すでにリクルートホールディングス(以下、RHD)を始めとしたリクルートグループ各社で以前から実施されていたんです。私は昨年まで、RHDに出向していたのですが、出向中にRHDで部活動が始まりました。私自身も『一流のモノを嗜む会』や『読書部』、『ハッピーアワー部』などに所属していたのですが、良い息抜きになるしとても楽しかったんですよね。共通の嗜好性を持った社内の仲間と交流できることが嬉しいし、今まで一緒に仕事をしたことがないメンバーとも繋がれる。部活動っていいなって思ったんです

出向からRSCに戻った永橋さん。社内でタテ・ヨコ・ナナメの繋がりを持つきっかけ作りに部活動を活用したいと考え、担当業務の枠を超えて部活動制度を提案。

永橋さん RSCの入社動機に『社員の魅力』を挙げる人って多いんですよね。私も、一緒に働く人の魅力に惹かれて入社しました。でも、せっかく人に魅力を感じて入社しても、業務で関わる人以外と日常的にコミュニケーションを取れる機会ってそんなに多くないんです。そこで、自分の経験も踏まえて、RSCでも部活動を始めたいと思いました

ちなみに、部活動の導入検討のために行われた事前のアンケート調査では、「自分の部署以外で気軽に相談できる相手がいる」と回答した人は半数強。加えて、「部活動に参加したい」という参加意向は9割、「部活動に参加したい理由はなにか」というと、「社内の知り合いづくり」という答えが一番多かったといいます。このことからも、「やはり部署を超えたコミュニケーションの機会を生む仕組みが必要だ」と永橋さんは改めて感じたといいます。

永橋さん 部活動は部署や役職、入社年数などの一切を問わず、『好きなこと』『やってみたいこと』だけでメンバーが集まります。部活の中では役員も新人も関係ありません。楽しく活動している間は良いのですが、仕事や自分のキャリアで悩むときもあるでしょう。そんなとき、部活で知り合ったいろんな部署の人に相談できる。結果的に、様々な視点の人と話すことで仕事の質もあがり、会社への定着率もあがると考えています。


現在活動中の部活は81種類! 会社から「部費」の支援も

部活動の運営方法はリクルートらしくユニークなものになっています。事務局が部活を設定して募集するのではなく、部活の新設も申告制。公序良俗に反していなければどんな切り口でもOK。部員数が5名以上いること、部長・会計・副部長の三役を決める、同じ部署の部員だけで構成しないことなどが成立要件となります。

これらの条件をクリアすると会社から「部費」と称して、部活動の支援金が出ます。上期は兼部も含めて延べ人数1100名以上が部活動に加入したそうです。この盛り上がりが社内で評価されたこともあり、部費の支給額も下期からアップし1人2部活まで部費が支給されるようになりました。

事務局メンバーの藤本佳子さんは、次のように説明します。

藤本さん 現在、一番多くの人が所属している部活は「領域横断フットサル部」で40名以上にのぼります。部活のタイプはさまざまで、「おいしい肉部」や「ギョーザ部」といった食べ物系から、「バスケを楽しむ会」「皇居ランon Tuesday」などの運動系、変わり種としては「お酒が飲めない部」「人狼系ボードゲーム部」などバラエティに富んでいます。

また、RSCならではと言うべきか「大家部」なる部活動もあり、社員兼大家のメンバーが毎月ランチ会を行い「空室対策」や「管理費の値段設定」などについて意見交換をしているとのこと。かなりニッチなジャンルの部活動であっても、ニッチだからこその盛り上がりを見せています。

また社員の個性を活かした部活も多く「日本ワイン部」ではソムリエ資格を持つ社員が部長を務める。部長自らがセレクトした何種類もの日本ワインをワインリスト付きで気軽に味わい勉強できる点などが参加者から好評です。他にも、調理師免許と飲食業の職務経験がある社員が部長の「料理教室部」など、多様な人材がいるリクルートだからこそ、多種多様な部活が生まれています。

大家部
日本ワイン部

「親睦を深めることで仕事でも助け合っていきたい」--部活動が示す組織の価値

では、約5か月経ってみて、部活動の反響はどうなのでしょうか。永橋さんと藤本さん、それぞれの感想を聞いてみました。

永橋さん SNSでふと部活の活動写真をみかけたり、社員が楽しんで活動してくれているのを実感しています。私自身は、管理組合の理事なので、『リクルートマンション管理組合理事たちの集い』という部活を立ち上げました。中途入社して間もない方から大ベテランの先輩までいろんな部員がいます。初回は、民泊対策や建替え問題などの悩み相談で非常に盛り上がりました。あと、『バスケを楽しむ会』『麻雀とワインを楽しむ会』『登山部』にも所属していますが、いずれもすごく楽しいです。部活がある日は、仕事を早く切り上げて麻雀して、飲んで…最高です。毎日の生活に楽しみが増えました

藤本さん 役員の方も部活動に参加してくださるのですが、ほとんどの社員からすると、日ごろ身近にいない人なので、目の前にいる人が役員かどうかすら、よく分かってないですね。役職を意識せずに交流できるという声はよく聞かれます。私の場合、参加した部活は、よく知らない人ばかりだったんですけど、始まると分け隔てなくワイワイ話しかけていただけて、このハードルの低さが魅力だなと思いました

また、冒頭で紹介した自分の部署以外で相談できる相手がいるかどうかについて、上期が終わったタイミングで再度アンケートを実施したところ、部活参加者は「自分の部署以外に相談できる相手がいる」割合が部活不参加者より16ポイント高かった。このことからも、部活動の狙いだった“タテ・ヨコ・ナナメのつながり強化”は確実に前進していると言えるでしょう。

また部活動を歓迎する次のようなコメントも寄せられました。

「同じフロアで近くの席なのに、よく知らない人達もいたので、そうした人と挨拶できるようになっただけでも部活に入ってよかったなと思いました」

「部署以外の知り合いができて良かったです。今後親睦を深めていき、仕事で助け合える関係になれたら良いなと期待しています」

下期には、サウナを楽しむ「サ道部(サウナによる温冷交代浴を広める会)」や、公式指導者資格のある部長による「ヨガ部」など、ますます面白い部活が立ち上がりました。また、内定者の部活動入部もスタート。入社前の内定者も社員と横断的に繋がる機会を提供しています。部活動が社内にどのような好影響を及ぼしていくのか、これからの展開に期待です。


バスケを楽しむ会
お話を伺ったお二人