INTERVIEW

白川 成海
SUUMOプロダクトオーナー

大きな事業を超高速で
アップデートし続ける

プロダクトオーナーとしてSUUMO賃貸のスマホ版WEBサイトとアプリの企画・開発ディレクションを行う白川成海。月間1,000万UUを超える巨大サイトをどのようにして改善し、今後はどんなサイトにしていきたいと考えているのか語ってもらった。

白川 成海
SUUMOプロダクトオーナー

徹底的なリサーチが
当たり前の感覚

私は、SUUMO賃貸のスマホ版WEBサイトとアプリにおける広告効果の改善をミッションとして持っており、サイト改善全般を担当しています。例えば、「問い合わせ数を増やすために何をすべきか?」という課題を設定し、サイトの改善点を洗い出し、サイトのリニューアルからボタンの色の変更といった細かい改善に至るまで、あらゆる打ち手を考え実装しています。

SUUMOは巨大サイトですが、私が入社した当初、他社の賃貸WEBサイトやリクルートグループの他のサイトと比べ、改善できる余地がまだまだあるように感じました。

そこで、まずは徹底的に他社サイトとの差分の比較を行いました。ボタンの大きさから、文言、画像の見せ方まで、ピクセル単位で徹底的に研究を重ねました。3カ月ほどかけて朝から晩までずっと他社サイトを分析、その数は国内外含めて60にも上りましたね。cookieを調べて、競合サイトのABテストのパターンを把握したほどです。

そこまでやるのかと驚かれることもありますが、徹底的にやるのが私のスタイル。例えば、100の改善案を出そうと思うなら、競合も全て研究しないと100案も浮かばないと思うんです。やりきるために、徹底的に調べ尽くすことが当たり前の感覚ですね。それに、賃貸領域のサービスは、競合他社も改善がとても早くて、気づいたら自社の施策やUIを真似されている世界。競合が今何をやっているか知ることは、とても重要なんです。

差分を調べていると、自社の改善点も見えてきました。例えばSUUMOでは、「問い合わせ」という文言が、競合サイトでは「問い合わせする」となっていて。よりユーザーに寄り添い、操作者視点の言葉になっていたのは、競合サイトの方だったんです。そういう差分を見つけ、検証パターンを作り、仮説検証を進めました。

1年間で約130回のリリースを行い、結果として問い合わせ数は193%改善できました。

周囲との連携で生み出す、
圧倒的スピード感

私が関わる賃貸部門はチーム体制も整っており、ものすごいスピード感で改善を続けることができています。現在も2週間に1回は何かしらリリースしていますが、これだけ大きなサービスで、ここまで高頻度でリリースできる環境は珍しいと思います。

スピード感を保つためには、会話が重要です。2週間に1回プロダクトを変えるということは、その頻度で開発要件を決めなければならないということ。開発工数やインフラへの負荷、ログを扱うチームとの連携などの開発視点に加え、事業視点やカスタマー視点での課題など、様々な論点を短い期間で潰す必要があり、各論点に対する嗅覚や短期間で各部署とコミュニケーションを取る力が求められます。開発チームや事業部門長など、連携が必要な人たちがすぐ近くにいて、気軽に会話できるのは、チームとしての強みだと思います。

それだけの体制が整っていて、大きな裁量を持てることが、この会社で働くやりがいですね。SUUMOという巨大サービスを自由に変えていく環境があるのは、“WEB屋”としてはとてもおもしろい環境です。良い意味で全てを任せてもらっているのでプレッシャーを感じることもありますが、「自分たちにしか改善を進められない」という意志で仕事と向き合っています。

資産を活用し、競合に真似できないメディアを作りたい

今はWEBサイトのUIの改善にしか手が回っていませんが、今後は、データと掛け合わせて、自分たちだからこそできる強いメディアを作りたいと考えています。蓄積されたデータという資産をうまく活用することで、高い競合優位性を生めると思っています。

また、賃貸サイトはユーザーが自分で条件を選ぶ側面が強いですが、もっとユーザーに寄り添っているプロダクトが必要だとも思っています。例えば、リアルな賃貸仲介会社で行われているように、ユーザーの暮らしのイメージから、適切な物件をご提案できればと考えています。もっとユーザーに寄り添い、家探しの負荷を減らせるメディアを作っていきたいですね。