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Mission

ミッション アイコン

住まいを中心とした
暮らしの進化を追求し、
幸せな個人や家族をもっと増やす

Our aim is to increase the number of happy individuals and families in society through continued evolution of comfortable living focused on the home.

これが私たちリクルート住まいカンパニーのミッションです。1976年の「住宅情報」の創刊から始まった私たちの事業は、「借りる」「買う」「建てる」「リフォームする」「売る」など、一人ひとりに合った住まいとのマッチングを実現するために、ビジネス・サービス・メディアを広げてきました。今、住まいを取り巻く環境は、個人の暮らし方やニーズの多様化にともない、大きく変化をしています。そこで、これまでのマッチング型のサービスの進化に加えて、「未来にある普通のもの」を生み出すイノベーションを起こし続けることこそが、私たちリクルート住まいカンパニーの使命だと捉えています。

Work

仕事紹介 アイコン

SUUMOスコープ

最新技術を活用することで住まい探しの体験を変えていく

    • 片山雄介
    • ネットビジネス統括本部
    • IT戦略統括部
    • 佐々木綾香
    • ネットビジネス統括本部
    • 編集部

流山コソダツ計画

社会課題を解決する取り組みで都心一極集中型に風穴を開ける新しいスキーム

    • 渡部正雄
    • 営業統括本部
    • 分譲マンション営業統括部
    • 首都圏営業1部

SUUMOハウスサービス

住まい選びだけでなく暮らし自体を豊かに住まいカンパニーが目指す次のサービスとは

    • 鷹嘴成寿
    • 事業開発室
    • 暮らしEC領域
    • シニアプロジェクトリーダー
    • 谷澤悠実
    • 事業開発室
    • 暮らしEC領域

SUUMO注文住宅プランサーチ

リクルートの培ったケイパビリティで住宅業界の慣習を変えていく

    • 尾崎泰三
    • 事業開発室
    • 請負次世代領域
    • シニアプロジェクトリーダー

SUUMOブランド

『SUUMO』ブランドを守り進化させる重責を担う

    • 伊藤健人
    • ネットビジネス統括本部
    • マーケティング部 ブランドマネジメントグループ グループマネジャー

コンテンツファースト

コンテンツの力で雑誌の部数はまだのばせる。「コンテンツファースト」という考え方

    • 福澤佳恵
    • ネットビジネス統括本部
    • 編集部 リフォーム情報誌グループ 『SUUMOリフォーム』、『HOUSING』、『注文住宅』 編集長

※所属部署、組織名は2016年4月1日時点のものです。

SUUMOスコープ

最新技術を活用することで住まい探しの体験を変えていく

SUUMOスコープ

最新技術を活用することで
住まい探しの体験を変えていく

SUUMOスコープ 写真1

もしかすると近い将来、家探しは、自宅に居ながらにしてできるようになるかもしれない。SUUMOスコープは、そんな未来を感じさせるサービスだ。VR元年といわれる2016年に先駆け、2015年秋には、Google Cardboardの技術を用いて、新築マンション情報誌「SUUMO新築マンション(首都圏版)」付録の3Dゴーグルとスマートフォンの SUUMOアプリによって、モデルルームを3D映像で再現。まるでその場にいるかのようなVR(バーチャルリアリティ)体験が可能になった。まだ、一般に普及したとは言い難いVR。最新技術をいち早く導入した背景には、リクルート住まいカンパニーだからこそ踏み出せた一歩があった。

SUUMOスコープ 写真2
片山雄介(かたやま・ゆうすけ)写真

片山雄介(かたやま・ゆうすけ)

ネットビジネス統括本部 IT戦略統括部 横断企画・開発グループ 新テクノロジー商品開発チーム リーダー

2013年、エンジニアとして新卒でリクルートに入社。UIデザインやUXデザインといった、ユーザーが使う製品やサービス、システムの使い勝手や使ったときに得られる経験や満足などに基づいた開発を行いつつ、さまざまな新たな技術に取り組んでいる。

日々生まれてくる新しい技術をいち早く活用し、家さがしの「不」を解消したい

SUUMOスコープを実現するために発足した「VRプロジェクト」。担当したのは、新テクノロジー商品開発グループ。リーダーでエンジニアとして関わった片山雄介は、常日頃から「家を検討する過程で発生するカスタマーのフラストレーション」を解消したいと考えていたという。
「特に気になっていたのが、モデルルームや住宅展示場の見学。1カ所見学するのに2~3時間。とにかく時間がかかるんです。そこで目を付けたのがVR。短時間で多くの物件が見られるといったメリットがあります」と語る片山。「もし、VRで見学して興味が湧けば、実際に足を運ぶはず。興味の度合いが高いお客様の訪問は、ディベロッパーなどクライアントにとってもメリットです」と続けた。
利用しているのは、オープンソースの3D-VR技術「Google Cardboard」。重要になるのは、VRの圧倒的な没入感だ。そのため、初代SUUMOスコープではできなかった部屋間の移動を、目線を動かすだけで可能にするなど、常に改良を続けているという。
「使用するカメラも最新型に変更するなど、最新技術をピックアップしながら進めています」

WebGL技術を駆使して実現した「バーチャルリアリティ体験」

SUUMOスコープはGoogle Cardboard をベースとし、要素技術としてはWebGLとthree.jsライブラリを用いている。
物件を撮影し、その画像を球体オブジェクトにマッピング、そのオブジェクトを three.jsで描画している。
追加実装したのは、視点追従のなめらかさの改善と、ユーザーはVR装置で目を覆ってしまうためデバイスが操作しにくいので、数秒間見続けた時に部屋を移動する機能。
「パフォーマンス・チューニングしたプログラミングや、ちょっとしたアニメーションの追加など、エンジニアとしてのこだわりも活かしたものになっているんです。そのためにも、ジャイロセンサーの挙動やデバイスの特性をしっかりと把握して設計しています」

→ 詳細は Tech Blog の記事を参照]

技術を超えたUXをデザインする

片山は「ここ数年、リクルートではITへの取り組みが進んできています。リクルートの“とりあえずやってみよう”という社風も良い方に作用している」と感じている。新しい技術を取り入れる気運も高まっているという。
「しかし、それだけではダメ。重要なのは製品やサービスを利用した際の体験であるUX(ユーザーエクスペリエンス)を高めること。技術を使っていかにユーザーにとって役立つモノを創り出すかが大事で、それができれば、技術だけではない、技術を超えた“体験”を提供することができるんです」
今は世の中になかったものを作り出す仕事に満足をしている。月間900万強のユニークユーザーと、1億5000万PVを誇る情報サイトSUUMO(スーモ)と広い流通網をもつ情報誌。その両方をもつリクルートだからできることがある。目標は「住まい探しの体験を変えていくこと」だ。

佐々木綾香(ささき・あやか)写真

佐々木綾香(ささき・あやか)

ネットビジネス統括本部 編集部 分譲マンション情報誌グループ SUUMO新築マンション編集チーム

2008年、新卒でリクルートに入社。分譲マンションディビジョン 首都圏営業部に配属される。主に大手クライアントを担当したのち、2013年に産休・育休に入る。復帰後、2015年から現職。フリーペーパー「SUUMO新築マンション」の編集と商品企画を兼務し、編集では、フリーページ巻頭特集の立案・進行を担当。商品企画では、SUUMOスコープなどの新規商品の立案・進行を担う。

2008年、新卒でリクルートに入社。分譲マンションディビジョン 首都圏営業部に配属される。主に大手クライアントを担当したのち、2013年に産休・育休に入る。復帰後、2015年から現職。フリーペーパー「SUUMO新築マンション」の編集と商品企画を兼務し、編集では、フリーページ巻頭特集の立案・進行を担当。商品企画では、SUUMOスコープなどの新規商品の立案・進行を担う。

三者のWINの円が大きく重なるように思考しています

就職活動での業界訪問。リクルートの社員は、入社年次や性別にかかわらず仕事を楽しそうに語っていました。「ここなら誇りを持って働き続けられる」と感じて、入社を決めました。
「VRプロジェクト」では、主に商品企画の立場で関わっています。商品コンテンツ、売値、利益の設定からコストやスケジュール管理、営業推進、プロモーションまで幅広く、関係者と協働して主体的に進めています。
商品である以上、最新の技術やコンテンツでも、クライアントが魅力的に感じなければ成立しません。一方で、クライアントのニーズに寄り添うだけでは、自社の利益を守れない場合もあります。利害が相反する場面に出くわす中で意識しているのは、「クライアント」「カスタマー」「リクルート」、それぞれのWINの円がなるべく大きく重なるようにバランスを考慮すること。そのために、常に営業の意見を聞き続ける、カスタマーに会い続けるなど、それぞれの理解に努めています。

流山コソダツ計画

社会課題を解決する取り組みで都心一極集中型に風穴を開ける新しいスキーム

流山コソダツ計画

社会課題を解決する取り組みで
都心一極集中型に風穴を開ける新しいスキーム

流山コソダツ計画 写真1

これからのマンションに求められる付加価値はなんだろうか。三井不動産レジデンシャルが供給する分譲マンション「パークホームズ流山おおたかの森ザ レジデンス」の共用施設で実施される、マンション、NPO法人、自治体が三位一体となった流山コソダツ計画は、そのヒントになる取り組みかもしれない。
「パークホームズ流山おおたかの森ザ レジデンス」の共用施設にはキッズルームが設けられ、敷地内には認可保育園もある。子育てファミリー向けの施設が充実した物件だ。流山コソダツ計画では、ここにソフトサービスを組み込んだ。
具体的には、衣食住、文化、スポーツなど、秀でた芸を持つ市民先生を招いた体験型プログラムを実施したり、異学年での交流を促す対話スタイルを取り入れたりすることで、子どもたちが自分から“学び”たくなる子育て支援プログラムを実施。これは、「放課後NPOアフタースクール」が企画して運営する。マンションは体験という機会を提供、自治体は、活動場所や告知の支援を行うといった仕組みだ。
三者がそれぞれの強みを生かしつつ、入居者の子育てに関する悩みの解決を促すと共に、地元住民を巻き込みながら地域を活性化させていく新しい取り組み。この三者を結びつけたのが、リクルート住まいカンパニーの一営業担当者だった。

流山コソダツ計画 写真2
渡部正雄(わたべ・まさお)写真

渡部正雄(わたべ・まさお)

営業統括本部 分譲マンション営業統括部 首都圏営業1部 4G ユニットリーダー

2009年、新卒でリクルートに入社。以来、分譲マンション領域の営業に携わる。

郊外に人を呼ぶ新たな取り組みは、カスタマーが暮らす地域全体の「不」の解消だった

首都圏営業1部に所属する渡部正雄が、流山コソダツ計画の原型となるプロジェクトに着手したのは、2013年の秋。働きながら子育てする世帯が増加する中で職住近接の風潮が強まり、都心物件への集中が加速。都心の分譲マンション市場は好調だった。一方、郊外大規模案件では新しい集客手法が求められていたという。
渡部は「SUUMOはクライアントに広告を出稿していただくビジネス。しかし、今後増えていく郊外物件では、これまでのような通り一遍の広告では限界がきてしまう。だからこそ、こちらから積極的に付加価値を押し出した広告を作る必要がある」と考えていた。
マンションの付加価値とはなんだろうか。それは、カスタマーの「不」を解消することだ。一般的には設備や公共の施設に注目されがちだが、その先があってもいいのではないか。カスタマーだけでなく、カスタマーが暮らす地域全体の「不」の解消。渡部が取り組んだのは「社会課題の解決」だった。

クライアントと自治体、NPO法人を結びつけて新しい価値を創造

マンションを建設して売ることと社会課題の解決。一見すると、なかなか両者は結びつきにくい。そんななか、渡部の頭に浮かんでいたのは、ある研修で聴講した「放課後NPOアフタースクール」の講演だった。
「彼らは、平日には、放課後の小学校を活用したアフタースクールを開校し、週末には企業・団体等と連携し、子育てプロジェクトを展開していました」と語る渡部。折しも、自らも子どもが生まれたばかりの時期。保育園の不足、子育てで頼れる人が少なくなった社会、子育てにまつわる課題が多いことは理解していた。
「だからこそ、この取り組みをマンションのソフトサービスでやったら面白いのではないのか。すぐにそう思い、自分が担当する大手クライアントの三井不動産レジデンシャル様に話を持っていきました」
先方の感触は悪くなかったという。ただし、マンションでソフトサービスを作り込んで販売するのは業界でも初めてのこと。「本当に集客できるのか、その実現性を突き詰めて話し合ったことを憶えています。既存の広告で集客できるのは購入検討者層。子育てに興味がある潜在層にどうリーチするかが課題でした」と渡部は振り返る。そんなときに役立ったのが、自らの子育て経験だ。
「自分も含めて、子育て仲間はみんな、自治体から情報を得ていたんです。そこで、すぐに流山市に協力を申し入れました」
実は流山市は子育て支援が手厚い自治体だ。ただし、自治体なので特定のマンションに肩入れするわけにはいかない。そこで渡部は、「将来的にはマンションだけでなく、地域の公民館などでも同じ取り組みを考えている」と説得。地域活性化にもつながることを理解してもらい、協力を取り付けた。ここに、マンション、NPO、自治体が相互に補完しあう関係が実現したのだ。

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」を具現化できた仕事

渡部は「マンションに付帯するソフトサービスを考えて提案し、広告に反映させる。そんな新しい営業スタイルを生み出すことができたと思っています。リクルートの旧社訓に“自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ”という言葉があります。今回の仕事は、まさにそれを具現化したものでした」と語る。
「リクルート住まいカンパニーの営業は、単に広告を取るだけではありません。これからは、利益を生み出す兆しを見つけて育てることが大事になってくる。一見、難しそうですが、強い営業力と優秀な制作スタッフや編集部員が揃っているリクルートならできるはず」と渡部は胸を張る。
営業にとって会社の利益はもちろん重要だが、その先には、地域活性化を通じた社会課題の解決さえある。これからのリクルート住まいカンパニーの営業に必要な核が育ち始めている。

SUUMOハウスサービス

住まい選びだけでなく暮らし自体を豊かに住まいカンパニーが目指す次のサービスとは

SUUMOハウスサービス

住まい選びだけでなく暮らし自体を豊かに
住まいカンパニーが目指す次のサービスとは

SUUMOハウスサービス 写真1

マンションにしても戸建てにしても、家の購入がゴールではない。そこから新しい生活が始まるという意味では、まさにスタートと言っていいだろう。だからこそ、“家”に関わる事業を行うリクルート住まいカンパニーは、住まいを中心とした暮らしの「不満」「不便」を解決するサービスに力を入れる、それが、「ハウスクリーニング」「家事代行」「家の修理」を手軽に手配できるSUUMOハウスサービスだ。家だけでなく住まいを中心とした暮らしを豊かにするために、新しい取り組みが始まっている。

SUUMOハウスサービス 写真2
鷹嘴成寿(たかのはし・なりとし)写真

鷹嘴成寿(たかのはし・なりとし)

事業開発室 暮らしEC領域 シニアプロジェクトリーダー

2014年、34歳でリクルートに中途入社。現在は暮らしEC領域の全体を見るマネジャーを務める。

クライアントやカスタマーへの価値提供を通じ事業をスケールアップさせる

2013年8月、SUUMOハウスサービスは、「ハウスサービスプロジェクト」としてサービススタートに向けて始動した。β版が公開されたのは翌年7月で、2015年4月には、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県へのサービス提供が本格スタートした。事業開発室 暮らしEC領域 マネジャーとしてサービス全体を統括していた鷹嘴成寿が本プロジェクトのリーダーとして参加したのは、本格スタート後の2016年4月のことだ。
「現在のミッションは、中長期の戦略立案、社内外ステークホルダーとの折衝、並びに個別の優先順位判断。収益やKPI(主要業績評価指標)といった数字にも当然責任を持ちます」と語る鷹嘴。辞令の瞬間を「やり甲斐のある仕事」と振り返る。プロジェクトはまさに電車がゆっくりと加速しているような状態。カンパニーからは事業としてスケールアップできるかが問われており、短期間でその兆しを見出すべく、各種施策を一気呵成に検討・実行するにあたり、プロジェクトのスピードを即座にトップギアに切り替えなければならない最も大変な時期だった。
「そんな環境でも、メンバーから後ろ向きな言葉は出てきません。皆、カスタマーやクライアントへの価値提供を通じ、どう事業をスケールアップさせるかばかり考えているので、一緒に働いていて楽しいですよ」
「共働きが増え、一方で単身世帯の増加も予想されます。家事に時間を割きにくい社会状況となっている今、SUUMOハウスサービスはそれを解決するサービスとなるはず。国においても女性の活躍が推進されていますがそこにも寄与できるでしょう」

個人事業主とのマッチングで、新しいマーケットを創出

では、なぜ今、ハウスサービスは広く普及していないのか。鷹嘴はその理由を2つ挙げた。1つは「価格」、そしてもう1つは「心理的なハードル」だ。
「構造的に価格を下げるポイントは幾つかありますが、その1つは個人事業主の存在。ハウスサービスは大手のイメージが強いかもしれませんが、意外と個人でやられている方が多い。ただ、40~50代が中心で、集客はチラシなどがメイン。ネットでカスタマーが予約するといったEC化率も高くないんです。そこで、マッチングのノウハウがあるリクルートが介在することで、集客を確保し、ネット上で手軽に予約ができるようにする。個人事業主の経営が事業として成立すれば、ハウスサービスに新しいマーケットが創出されるはずです」と鷹嘴は語る。
もう1つの「心理的なハードル」とは、他人を家に上げることへの抵抗だ。しかし、ここにこそ、リクルートが持つ組織的な能力が活かされるという。
「リクルートには、リクルート住まいカンパニーを始め、さまざまな事業でクライアントの信用度を審査してきた実積があります。リクルートのサービスを介して紹介された事業者なら大丈夫といった信頼をカスタマーに与えることができます」

よりカスタマーの暮らしを豊かにできるサービスを提供したい

鷹嘴はコンサルティング会社からの転職組だ。外を知る目からみたリクルート住まいカンパニーを「判断が早く仕事の自由度が高い会社」と評する。毎週、社長が出席する経営会議で事業の起案や議論をすることもしばしば。だからこそ、まだまだカスタマーの暮らしを豊かにできるサービスをたくさん生み出せると考えている。
理想は、誰もが家のことを気軽に第三者にお願いできる世の中になること。ハウスクリーニング、家事代行、修理サービスはもちろんのこと、不用品の回収や在宅介護などにもサービスを拡充していきたい」と語る。
「今は主に住まい選びをお手伝いしているリクルート住まいカンパニーですが、いずれは個人が特定できない範囲で、どんな属性の人がどんな家に住んでいるかのビッグデータを活用することで、よりカスタマーの暮らしを豊かにできるサービスが提供できるはずです」
SUUMOハウスサービスは、住まいだけでなく、その先にある住まうこと、暮らすことを豊かにする第一歩なのである。

谷澤悠実(やざわ・ゆみ)写真

谷澤悠実(やざわ・はるみ)

事業開発室 暮らしEC領域

2015年4月、新卒でリクルート住まいカンパニーに入社。半年間の営業研修を経て、現職。SUUMOハウスサービスのCRM、オンライン決済導入、売上とCVR向上施策などの企画に携わる。

2015年4月、新卒でリクルート住まいカンパニーに入社。半年間の営業研修を経て、現職。SUUMOハウスサービスのCRM、オンライン決済導入、売上とCVR向上施策などの企画に携わる。

効率的に仕事をこなして、仕事以外からも刺激を得る

社会的に意義のある事業がやりたかったのでリクルートに入社しました。入社前に事業開発室への配属が伝えられており、配属時には既にハウスサービスの担当が決まっていました。その時には、SUUMOハウスサービスの存在は知りませんでしたが、アメリカ滞在期間にホストファミリー宅で活用していた家事代行のサイトを知り興味が湧いたのを覚えています。
現在の担当は、オンライン決済導入のための業務フロー設計、CRM(顧客管理用システム)のユーザー・マーケット分析、LP(ランディングページ)やチラシのデザイン、CVR(コンバージョンレート)アップ施策の考案など。終わらないとボトルネックになってしまう仕事も多いので、スピードを重視しながら業務に当たっています。結果的に、時間が有効に使えて、宇宙や芸術など、好きなことに没頭する時間を設けることができ、仕事以外からも刺激を得られています。
リクルートは資金力、営業力、膨大な蓄積データなど、リソースが豊かなのでできる事業の規模が大きい。そんな規模の大きな仕事をガシガシと任せてもらえるのは、この会社の魅力のひとつです。

SUUMO注文住宅プランサーチ

リクルートの培ったケイパビリティで住宅業界の慣習を変えていく

SUUMO注文住宅プランサーチ

リクルートの培ったケイパビリティで
住宅業界の慣習を変えていく

SUUMO注文住宅プランサーチ 写真1

8%。これは、注文住宅を検討したカスタマーのうち、実際に建築まで至った割合である。間取りや仕様が確定している分譲一戸建てやマンションに比べると、注文住宅は間取りや設備の自由度が高い。しかし、いざ検討をしてみると、建築の知識のないカスタマーにとってはハードルが高い検討要素が多い。住宅展示場などでの建築会社選びからスタートし、その後商談が進むまで「いくらでどんな家」を建てられるのかが不明であることも珍しくないのだ。予算に応じて様々なプラン、会社を検討していく中、検討期間が長期化することも多く、精神的にも疲弊。結果的に理想を実現できる建築会社に出会えないまま、多くのカスタマーが注文住宅建築を諦めるというわけだ。そんな「不便」を解消しようと生まれたサービスが、希望条件によって価格付きのプランを検索・比較できるSUUMO注文住宅プランサーチだ。

SUUMO注文住宅プランサーチ 写真2
尾崎泰三(おざき・たいぞう)写真

尾崎泰三(おざき・たいぞう)

事業開発室 請負次世代領域 シニアプロジェクトリーダー

2005年、リクルートに中途入社。戸建領域で7年、注文住宅領域で3年のソリューション営業を経て、2015年から事業開発室に配属、マネジャーを務める。

「費用が分かりづらい」、そんなカスタマーの「不」を解消する

「SUUMO注文住宅プランサーチでは、建築会社が提供するプランから、希望の広さや間取り、価格、テイストなどでプランを絞り込むことができます。プランごとに内外観・間取り図などの画像や工事ごとの詳細な見積もり表、建築仕様などの情報が確認でき、比較検討もしやすくなりました」と教えてくれたのは、事業開発室 請負次世代領域 マネジャー 尾崎泰三だ。
ここだけ聞くと、なぜこれまでそんな当たり前のことがなされていなかったのかという疑問が湧いてくる。尾崎は言葉を選びながら説明してくれた。
「建築会社は、できるだけお客様に満足していただける注文住宅を建てたい。そのためには、要望を聞きながら最適なプランや設備をご提案することになります。もし最初に金額やプラン内容で縛ってしまったら、それが制約になってしまい、時としてはお客様の不利益にもなります」
そういった業界の慣習もあったが、カスタマーからは、「費用・相場が分からない」という声が多いことも事実だった。そこで、「『不満』や『不便』といったカスタマーの『不』を解消するのが私たちの役割。だったら、業界の慣習に立ち向かってみようと思いました」と尾崎は語る。

サービスの根本にあるのは建築会社と営業の信頼関係

尾崎は「この仕組みはリクルートにしかできない」と考えていた。
「もし、SUUMO注文住宅プランサーチで目安にした相場と実際に見積もりを取った金額が大きく離れていたら、一気に信用をなくしてしまいます。そうならないために、登録されたプランは、参画した建築会社が実際に手がけた過去の実例や、実際にお客様に出せるレベルで一邸一邸プランを起こし見積りを作成したものを元にしています」
こだわったからこそ、プラン集めは容易でなかった。そもそも、単純にプランを掲載するだけではなく、SUUMO注文住宅プランサーチ用にカスタマイズして、システムに入稿する必要もある。クライアントである建築会社にとっては手間が発生する作業だ。
「それでも、サービス対象エリアの埼玉県で、参画企業数は21社、登録プラン数は約200件からスタートすることができました。スタート時から多くのプランが掲載できたのは、リクルートならではの建築会社と営業担当者の強い信頼関係があってこそでした」
メリットがあるのはカスタマーだけではない。もちろん、クライアントのメリットも考えられているという。
「建築会社ごとに、どういったプラン、価格帯が検索されているかのデータが蓄積され始めました。そこには、建築会社が得意分野だと思い、広告に力を入れていたポイントとの乖離もありました。内容を細かく分析することで、効率的な集客をするにはどうすればいいか、コンサル的なアドバイスもできます。ここは、まさにリクルートの得意分野です」

多くの人がイメージするマッチングビジネスの会社とは違う顔に

無事、SUUMO注文住宅プランサーチのサイトをオープンさせた尾崎は、家業であった会社を退職してリクルートに入社した中途採用組だ。「リクルートは、個別の事業では競合がいても、グループ企業としてみたときに同じビジネスモデルで戦う競合がいない。その理由を知りたかった」と転職の理由を語る。
転職から11年。今はその理由のひとつに「自ら進んで変化することを賞賛する社風」があると考えている。
「正直、広告ビジネスは、クライアントに受け入れられないことはやりにくい部分があります。しかし、業界を良くするためであればあえてそこに踏み込むのが今のリクルート住まいカンパニー。多くの人がイメージするマッチングビジネスの会社とは、違う顔になりつつあると思っています」
「『SUUMO注文住宅プランサーチ』で業界の慣習に風穴を開ける」と言えば、やや煽りすぎかもしれない。しかし、家づくりにおいてカスタマーの「不」がひとつ解消される取り組みであることは間違いない。

SUUMOブランド

『SUUMO』ブランドを守り進化させる重責を担う

SUUMOブランド

『SUUMO』ブランドを守り進化させる重責を担う

SUUMOブランド 写真1

テレビCMでもお馴染みのキャラクター『SUUMO』。そのブランド戦略に携わる伊藤は、「スーモって実は、地球で住まい探しをしているカスタマーのひとりというキャラクター設定なんです」と教えてくれた。スーモのキャラクター設定を、あえてカスタマーと同じ立場として位置づけ、親しみやすいブランドイメージを醸成することを大事にしているそうだ。2009年に誕生し、高い認知度を誇るブランドへと育った『SUUMO』だが、今まさに、次のフェーズへと進化しようとしている。その背景にあるのは、ターゲットの価値観やライフスタイルの細分化、多様化という社会の変化。そして、リクルート住まいカンパニーの事業の拡大だ。伊藤は、『SUUMO』というブランドの核を守りつつ時代に即したプロモーション戦術に挑む

SUUMOブランド 写真2
伊藤健人(いとう・たけと)

伊藤健人(いとう・たけと)

ネットビジネス統括本部 マーケティング部 ブランドマネジメントグループ グループマネジャー

2002年、リクルート入社。住宅カンパニー事業部に配属。インターネットサイトのメディアプロデュースに携わる。その後、事業開発に異動し、2012年からネットビジネス統括本部ブランドマネジメントグループ所属

誰もが知るブランドに成長した『SUUMO』が目指した次の進化

リクルート住まいカンパニーでは、「ブランドマネジメントグループ」と呼ばれる専門部署を設置し、ブランディング施策を行っている。「ブランドに対する愛着と当事者意識を持つことができる点が我々の組織の強みです」と伊藤は語る。
『SUUMO』ブランドの誕生は2009年。それ以前、賃貸領域は『フォレント』、売買領域は『住宅情報』、注文住宅領域は『ハウジング』、リフォーム領域は『Goodリフォーム』、など、複数の個別ブランドが存在し、事業領域ごとにそれぞれアプローチを行っていた。伊藤は、「ブランドをひとつに統合して、まずは名前を覚えてもらいやすくしたこと。そして、スーモ等のキャラクターを活用しながら親しみやすいイメージのブランドにしようとして生まれたのが『SUUMO』です」と当時を振り返る。
「私がブランドマネジメントグループに異動してきたのは、2012年。2009年から3年が経過していたのですが、すでに『SUUMO』は住み替え検討者の8割以上の方々に認知されていました。それだけ成功しているブランドですから、最初は今まで培ってきたキャラクターコミュニケーションを守っていくという仕事が多かったですね」
変化が生まれたのは2014年頃のこと。伊藤がブランドの現状分析をして、課題を策定する仕事に就いたときだ。そこで、ある疑問が出てきたという。
「ブランド認知はすでに高い状態をキープしたまま、ずっと飽和状態でした。しかしながら、若い世代の方々を中心に、メディア接触の潮流が変化していることを感じ、このまま従来と同じことをやり続けるだけでは、時代の変化に取り残されブランドが衰退するのでは?と危機感を強く覚えました」また、認知を下げず横ばい状態を保つことだけに、仕事のやり甲斐を見出すことは難しかった。「新しいターゲットの方々との接点創出や、ブランド体験のインパクトをさらに高めることを目指して、新しい方向性を打ち出すことにしました」

人生に寄り添い、伴走していくようなブランドを目指す

伊藤は、まずブランド体験のインパクトを高める施策として、従来のキャラクターコミュニケーション×サービス機能訴求という枠を超えた、人々に深い共感や印象を与えるクリエイティブの開発に取り組んだ。
引越前夜のカスタマーの普遍的な感情を表現したストーリーCM『最後の上映会篇』や、ヤドカリにとって最適な住まい(貝殻)を研究開発しながら制作し、実際に制作した貝殻にヤドカリが引っ越してくれるのか?を実験検証したムービー企画『Shell we move?』などをリリース。ソーシャルメディアを中心に視聴者から大きな反響を呼び、各種広告賞も受賞するなど、社会から高い評価を獲得した。
続いて取り組んだのが新しいターゲットとの接点創出、若年層アプローチだ。具体的にイメージしたのは、18〜25歳くらいまでの世代。「この世代の方々は、2009年に誕生した『SUUMO』が浸透する過程では、まだ子どもだったり、学生だった方々なので、ブランドとの接点が弱いかもしれない」という考えからだった。
若年層にアプローチするには、通常のブランディングに加えて「ターゲットや目的による複数のアプローチを使い分けるブランディング」が必要となる。
それまで『SUUMO』がとっていたコミュニケーションは、ほとんどがTVCMや交通広告などマスメディアによる広告。しかし、若年層のメディア接触傾向は、人によって大きく異なる。そこで伊藤は新しい戦術として、これまでとは全く切り口が異なる『マルチクリエイティブによるアプローチ』にチャレンジした。
「従来のマスメディア中心の施策に加え、若い世代の方々が興味関心を抱くような様々な切り口のクリエイティブ施策を、複数立ち上げて実施しました。
例えば、Instagram上で、様々な趣味や価値観を持つ住人の部屋の様子を写真や動画で配信する企画や、スマートフォンのGPS機能を活用し、位置情報や移動速度、混雑度や天気などの要素によってリアルタイムにBGMを自動生成してくれる音楽提供サービス『SUUMO SOUND VIEW』、アイドルグループ、乃木坂46のメンバーが出演し、引越のきっかけあるあるシーンをコミカルに演じた動画企画『SUUMOで部屋探荘(へやさがそう)』などをリリースしました」
さまざまな施策により、若年層への認知拡大は進んでいった。
それでも伊藤は、「若年層のカスタマーが何に興味や関心を持ち、そして、どうすれば受け入れてもらえるかは、まだまだ手探りの状態。新しい取り組みにチャレンジしながら、ブランドアプローチをしています」と語る。

ブランド正しく継承し、進化させる

一方で「『SUUMO』には変えてはいけないものもある」とも感じている。その最たるものは、「過去から受け継がれてきたブランドが持つ“信頼感”だ」という。
この「信頼感」をまもるために、ブランドマネジメントグループが主導となり、コンセプトの継承と周知を徹底して行っている。
「核になる戦略を守りつつ、時代にあわせて戦術の部分最適を繰り返す。そうすることで、ブランドが古臭くならずに、長続きするのだと思います」
戦術の部分最適化のために、伊藤が心がけているのは、自分の嗜好性に縛られずに、様々なメンバーの声を聞くことだ。「ブランドマネジメントグループのメンバーはもちろん、社内外問わず、ターゲットに近い方々がどう思うか?どう感じるか?に耳を傾け、そこからコンセプトに照らし合わせながら取捨選択をしています」
カスタマーのメディア接触手段は、加速度的に多様化している。そのなかで、『SUUMO』ブランドを守りつつ、将来に向けて進化させる。「バトンを受け継いで、さらに加速させて、次にバトンを渡す」。そのために伊藤は、情熱を内に秘めながら、冷静な視点で『SUUMO』を見つめ、育てている。

コンテンツファースト

コンテンツの力で雑誌の部数はまだのばせる。「コンテンツファースト」という考え方

コンテンツファースト

コンテンツの力で雑誌の部数はまだのばせる。
「コンテンツファースト」という考え方

コンテンツファースト 写真1

ネットの台頭により雑誌媒体の苦境が伝えられて久しい。雑誌業界全体の部数の潮流は、1990年代半ばのピーク時から毎年マイナス9%と右肩下がりのダウントレンド。現在は、最盛期の約半分まで落ち込んだといった試算もある。リクルート住まいカンパニーも家探しやリフォームに関する複数の情報誌を出版しているが、世の中の潮流には逆らえず、厳しい局面に陥ることもあった。そんななか、現在では新しい取り組みで部数を伸ばしつつある。復活の要因が、編集記事が持つ本来の強さを見直し、質の良いコンテンツでカスタマーにリーチする「コンテンツファースト」の考え方だ。その考えを具現化した一人が福澤佳恵。『SUUMOリフォーム』の編集長である。福澤は、いかにして、これらの媒体を再生したのか。その答えは、カスタマーが持っていた

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福澤佳恵(ふくざわ・よしえ)写真

福澤佳恵(ふくざわ・よしえ)

ネットビジネス統括本部 編集部 リフォーム情報誌グループ 『SUUMOリフォーム』、『HOUSING』、『注文住宅』 編集長

2003年リクルート入社。ハウジングディビジョン(現・リクルート住まいカンパニー)へと配属される。注文住宅領域の営業を3年半経験したあと、2006年に月刊ハウジング(現HOUSING by SUUMO)編集部に異動。2012年に『SUUMOリフォーム』などリフォーム領域4誌の編集長。2016年8月から現職

カスタマーの声を聞き潜在的なニーズに応える“記事”を研ぎ澄ます

福澤が『SUUMOリフォーム』の編集長に就任したのは、2012年のこと。リフォーム領域だけで4誌が存在しており、「カスタマーの立場からすると、4冊の本が同時に並んでいたときに、どれが自分向けの本かが分からない状態でした。クライアント様の特性やエリアで本を分けており、カスタマー視点での位置づけができていなかった」と当時を振り返る。雑誌自体のダウントレンドに加え、雑誌同士がバッティングして、それぞれの部数が低迷してしまうといった悪循環に陥っていた。
2013年、部数を伸ばすために最初の施策が講じられる。そのひとつが、流通販促の強化だ。福澤は、「とにかく付録に力を入れていました」と語る。雑誌に付録をつける。これは当時、業界のトレンドでもあった。現に、一時的な部数回復には効果があったという。
しかし、付録にコストをかけて部数を増やすことは、情報誌としての本質から外れます。そもそも、付録が欲しくて購入してくれるカスタマーは、リフォームを目的にしていない可能性も高い。そもそも、付録が欲しくて購入してくれるカスタマーは、リフォームを目的にしていない可能性も高い。リクルートの強みは、良質な編集記事や情報によるクライアントとカスタマーのマッチング。その部分を強化する必要性を感じていました。
転機となったのは、上司がコンパクトデジカメを購入したときのエピソードだ。そのエピソードとは、「デジカメはスマホの普及で苦境に立たされている状態。しかし、おまけをつけて売っているデジカメなんてひとつない。多くのデジカメは、カメラ本来の“撮影力”を強化することで、カスタマーが必要とするニーズに応えようとしていた。情報誌も同じで、カスタマーのニーズに応える“記事”を研ぎ澄ます以外、活路はないと気づいた」という内容だったという。
もちろん、編集記事の質が低かったわけではない。「カスタマーからの評価が高かった記事を分析して、良かった部分を強化。そこに、オリジナリティを加えながら、さらにいい記事を制作する」という手法で、カスタマーの知りたい情報に応えようとしていた。しかし、カスタマー全員が興味があることはある程度決まってくる。一般情報誌なら、春は桜、夏は海に花火、秋はグルメで冬は温泉の記事が目に付くのと同じ事。リフォームでいえば、どうしてもお金や間取りの記事が多くなった。

潜在的なニーズを掘り起こし、半歩先の情報を提供する

その当時をふり返り、福澤は「顕在化したニーズではなく、潜在的なニーズを汲み取ることが出来ていなかった」と語る。「ニーズが顕在化していれば、知りたい情報はネットで簡単に検索できます。では、有料の情報誌の使命はなにか。それは、潜在的なニーズを満たす、半歩先の情報を届けることです」と語り、一例を挙げた。
「例えば、キッチンを変えたいと考えている人に最新キッチンを紹介するだけなら、ネット検索で事足ります。私たちが載せるべき情報は、日常生活で家事の不便に気がついていない人に、キッチンを変えることで不便が解消され、家事に革命が起こることを気づかせること。この気づきこそ、潜在的なニーズを掘り起こす半歩先の情報です」
実は、リフォーム情報誌では、潜在的なニーズを掘り起こすのは難しい。住宅購入であれば、カスタマーの年代や年収、目的をある程度絞り込めるが、リフォームは経年劣化の修繕もあれば中古住宅購入後のリノベーションもある。カスタマーの年代も年収も、そして目的もバラバラなのだ。福澤は「リフォームの要望はカスタマーひとりひとりによって異なる。そんな状況で全カスタマーを対象にした記事を提供しても、結局、誰にも刺さらないんです」と語る。
「半歩先の情報で気づきを与える記事を制作する」。それは、言い換えると、カスタマーを定量で見るのではなく、ひとりひとりに寄り添うこと。新しい『SUUMOリフォーム』の方向性は決まった。しかし、そのためには、これまでのように、定量データに基づいた記事制作はできない。福澤の取った行動は、とにかくカスタマーに直接会って、生の声を聞くことだった。
「さまざまな声を聞くなかで、カスタマーによってリフォームの起点が異なることがわかりました。古いお宅に住むカスタマーなら、寒い、暗いなど、目の前の不満を解消したいリフォームが多い。これはわかりやすい。一方、若いカスタマーには、“おばあちゃんのミシン台が似合う家にリノベーションしたい”など、理想の家に近づけるリフォームが多い。入口が異なるリフォームがあることに気づけたのが、大きな収穫でした」
そこで、福澤は、『SUUMOリフォーム』『SUUMOリフォーム 実例&会社が見つかる本 エリア版』の位置づけを見直すことにする。
「『SUUMOリフォーム』は、不の解消、『SUUMOリフォーム 実例&会社が見つかる本 エリア版』は、理想の空間実現、と位置づけました。そして、カスタマーの生の声を参考にして、詳細なペルソナを作成。それぞれの読者が、何を期待して各誌を手に取るかを細かく想定しました」

変わらないことは、「相対的に劣化している」ということ

「不の解消」と「空間実現」の二本柱。思い切った方向転換に、上層部の感触は悪くなかった。一方で、「劇的に変えて大丈夫かな、という空気」も感じていたという。「情報誌のリニューアルは責任重大。本を変えることで、営業やクライアントにも影響を与えます。この方向で行くんだ、と自信を持って言い切るのは勇気のいることでしたが、決断できたのは、カスタマーの声をしっかりと聞けたからですね」
答えはカスタマーが持っていた。福澤は、実際に記事を制作する編集部のメンバーも、直接カスタマーに会って生の声を聞くことを勧めた。
「記事の基本は、誰に何をどうやって伝えるか。カスタマーの生の声を聞くことで、“誰に”が明確になりました。その結果が、先ほども話に出た、詳細なペルソナの設定です。これにより共通言語が生まれ、編集部のメンバーだけでなく、営業や制作担当者も方向性がブレずに共有できるようになりました。“何を”の部分は、「不の解消」と「空間実現」という大方針に沿って毎号、半歩先のテーマを考えます」
残っている“どのように”は、まさに編集記事を魅力的にするテクニック。これまでは、1号の中でお金・デザイン・ペットなど様々なテーマの特集記事を作っていたが、「不の解消」をという大方針をもつ『SUUMOリフォーム』では、号ごとにメインテーマを設定。そのメインテーマに沿った3本の特集で深さを追求する形へと変えた。
「最初の特集は、リフォームをして快適に暮らしている方の家と暮らしを写真で見せて共感接点を得ます。次の特集で、そのテーマでリフォームを行う重要性を認識してもらう。最後の特集で、自分の住宅ならば、どこをどうリフォームすればいいのかが明確になるところを目指しています。「リフォームするとこう変わるのね」止まりではなく、「お父さん、うちもリビングに床暖房入れよっか」と夫婦の会話に出るような。私たちはこれを“ワガゴト化”と呼んでいます」
リニューアル一発目のメインテーマは、「解決!寒い家」。最初は、暖かく温度変化が少ない家へのリフォームをふんだんな写真とストーリーで見せる。次に、医師や専門家の取材記事で、寒い家に潜む危険を認識してもらい、最後に風呂・廊下・寝室など部位別に暖かく暮らせるリフォームを行う具体的な方法を記した。
「断熱性を上げて家が暖かくなるリフォームを行ったカスタマーに、リフォームして良かったことを聞いたんです。すると、カビが発生しなくなって、夫が夜中に咳をしなくなったと妻がいう。その一言に、寒い家をテーマにするときには、健康への影響を記事にしなくてはいけない、と教えられました。ネットで“寒さ、解消”と検索しても、咳が止まるというメリットには簡単に辿り着かない。まさに、半歩先の情報だと思いませんか」
結果、部数が1.4倍になる号も現れ、リニューアルは大成功。コンテンツにこだわれば、部数はついてくることが証明され、とことんカスタマーサイドに立った「コンテンツファースト」の方針は、リフォーム以外の領域の情報誌にも続々と取り入れられることとなる。
「おかげさまで部数は伸びました。しかし、私たちは満足せず、次の新たなチャレンジをし続けなくてはなりません。雑誌業界全体がマイナストレンドの中、そういう宿命にあると思っています。変わらないということは、相対的に劣化していることだから」と福澤は気を引き締める。そして、「半歩先の情報を提供し続けるには、“カスタマーの声×時代の気分”から導き出される企画力が重要」と続けた。
時代の気分は移ろいやすく、変化のスピードは一昔前とは比較にならないほど速い。だからこそ、常にカスタマーの声を聞き続けて時代の風を捉え変化していかなければならないのだろう。福澤は、「今はネットで様々な情報が無料で手に入る時代です。だからこそ、私たちはお金をかけた価値があった、とカスタマーが思って下さるような半歩先の気づきや、ネットにはない情報の深さにこだわっていきたい。それに、なにより私、紙媒体が好きなんです」と笑った。

※所属部署、組織名は2016年4月1日時点のものです。

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RECRUIT VENTURES

New RING ‐ Recruit Ventures ‐

New RING ‐Recruit Ventures‐はリクルートグループが共通して取り組む新規事業制度です。ITを前提とした新ビジネスモデル開発を目的とし、毎月開催しています。1次審査通過後は実際にプロダクト開発を行い、最終審査で案件が採択された場合、応募者はリクルートテクノロジー インスティテュート(※)へ異動・出向となり、提案プロダクトの事業化に取り組みます。
(※)リクルート テクノロジー インスティテュート:新規技術の研究、開発、投資機能の強化を目的として2014年4月1日に新設された組織

New RINGの歴史 ~リクルートの新規事業提案制度 New RING とは1981年、リクルート従業員が小集団で活動し、新規事業を創造するシステムとして、RING(Recruit innovation Group)が創設されました。新規事業の創造だけでなく、「社員皆経営者主義」の風土を全社的に浸透させることも目的におかれていました。1990年にはイノベーション(新規事業)案件に特化し「New RING」としてリニューアル。現在に至るまで毎年開催され、この取り組みから「ゼクシィ」「ホットペッパー」「R25」「受験サプリ」など、さまざまな新規事業が生まれるとともに、リクルートの新規事業創造や事業変革への前向きな社内風土が培われてきました。

JUMP 1 AWARD

Jump 1 Award

Jump 1 Awardは、New RING の一環として住まいカンパニーの経営ボードに対して「新規事業部門(住まい・暮らし領域における新しいビジネスのアイデア)」と「『経営への提言』部門(住まいカンパニーの経営(戦略・マネジメント)に対する提言)」の提案を行う制度です。カスタマー接点・クライアント接点の現場で見つけた、世の中が抱える課題や変化の兆しを事業プランとして、経営ボードに投げかけます。コンテストの結果、金賞を受賞した案件には賞金50万円が贈られ、事業化に向けた検討が始まります。

面談の機会を通じた成長支援・キャリア形成支援

WILL-CAN-MUST

住まいカンパニーでは、人材マネジメントポリシーで掲げている通り、「誠実さ」をベースに、「実力アップすること」に対して、「情熱をもって」チャレンジする人の成長を全力で支援しています。そのため、半期ごとに新たなミッションの設定を行い、半期に3回(期初・折り返し地点・期末)の上司との面談を通じて成長支援と、キャリア形成支援を行っています。 具体的にはWill Can Mustシートというツールを用いて、個人のWill(実現したいこと)・Can(強みと課題)・Must(ミッション)とが一気通貫してつながるようにすり合わせを実施。ミッションを通じて、どのように自分の強みを伸ばし弱みの克服ができるか、その結果としてどういうキャリアを形成していくかを上司と話し合う場を半期に3回設定し、個人が最大限成長し、描くキャリアを形成していくことを全力で支援しています。

3年以上勤務すると、給与を受け取りながら長期休暇を取得することが可能

最大連続28日間、勤続3年以上の社員が取得できる長期休暇制度です。仕事を離れ、新たな成長の機会として休暇を有効利用してもらうため、一律30万円を支給。1度取得したあとも3年毎に1回権利が発生し、自己を見つめ、今後のキャリアを考えるきっかけを提供しています。

自ら手を挙げて、社内募集されている部署へ異動できるシステム

個人が自身のキャリアを能動的に形成するため、社内で募集される部署・職種・ポジションに対し、自ら手を挙げて応募し、希望部署との面談を経て異動できる仕組みです。

また、リクルートグループ全体でのキャリアウェブ制度を利用することも可能です。面談合格後の異動は転籍(リクルートホールディングスへの異動は出向)となります。

※面談の結果次第で、必ずしも異動が実現するとは限りません。

自ら成長を求める人に、社内独自のさまざまなプログラムを用意

RBC(リクルートビジネスカレッジ)では、リクルートの従業員一人ひとりが「自分自身の力で成長を実現していくこと」の支援を目的とし、ロジカルシンキング・マーケティング・アカウンティング・リーダーシップなど、個人が任意で申し込むことができるプログラムを多数取り揃えています。

退職後、さらなる成長を応援する支援金制度

住まいカンパニーを卒業していく社員に対する支援金制度。住まいカンパニーで大きく成長した自分を更に高める場として社外に出ることを決めた個人が、卒業後も更に自分を磨き続け、自らの能力開発を支援します。

対象者  中途入社勤続5年以上の社員(新卒入社は勤続6年半以上)
支給金額 年収約1年分

「産前産後休暇」「育児休暇」「時短勤務」制度を整備

産休・育休制度

仕事と育児を両方充実させたいと考える社員が安心して出産・育児ができるよう、休暇・休職制度を整えています。産前6週間・産後8週間の「産前産後休暇」はもちろん、子どもが1歳になる月の月末まで「育児休職」を取得することができます。復帰後のスムーズな両立支援の形として「時短勤務制度」も用意。仕事も家庭も頑張りたい社員を応援しています。

百人百色の、多様な働き方を

仕事と育児・介護等を両立したいと考える社員を応援するため、ダイバーシティ推進施策の一環として働く場所を問わないリモートワーク制度を用意しています。創造的かつ効率的に仕事を行い、より高くパフォーマンスを上げてもらうための制度です。多くの方が柔軟に、自由に働き方を選択できる環境作りを行っています。

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